2011年09月13日

小長井信昌『わたしの少女マンガ史―別マから花ゆめ、LaLaへ』のなかで

8月中旬に発行された
元白泉社社長の小長井信昌さんの著書
『わたしの少女マンガ史―別マから花ゆめ、LaLaへ』(西田書店)

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小長井さんは、昭和40年(1965年)4月から昭和48年(1973年)12月まで
『別冊マーガレット』の編集(後半は編集長)を務め、
同年の白泉社の立ち上げに参加、
昭和49年(1974年)に『花とゆめ』を創刊、
その後『LaLa』『ヤングアニマル』『Moe』などの創刊を手がけ、
平成2年(1990年)白泉社社長、
平成17年(2005年)退社されたという経歴をお持ちです。

『別冊マーガレット(別マ)』、『デラックスマーガレット(デラマ)』から
白泉社の『花とゆめ』『LaLa』に至る
少女マンガの70年代黄金期を創り上げた編集者の一人としての
小長井さんの証言は、
当時の雑誌状況を体感している方だけでなく、
マンガ史に興味のある方には
非常に面白く楽しめる、かつ、資料性も高い一級の内容となっています。


さてその中で、
『花とゆめ』創刊当時の企画(正確には、月2回刊になった年)の企画である
「怪奇とロマン ゴシックシリーズ」が紹介されているのですが、
その流れで、図書の家でも仕事をさせていただいた漫画家事典についてふれておられます。

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2009年刊行の『日本幻想作家事典』(国書刊行会)にはふろくとして
「怪奇幻想漫画事典」(※)が200ページもつき、少女マンガ家も多く紹介されているが、
マンガ家の解説ももよくできていると思った。   (p97-98より引用)
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(※正しくは「怪奇幻想漫画家事典」)


確かに、小長井さんの関わられた別マから白泉社系の作家さんまで、
たくさんの少女マンガ家と作品を事典で取り上げました。
執筆者の一人としても、
これまでにない資料価値がある漫画家事典になったのではないかという自負もあります。
(この事典の詳細はこちら

しかし、あの小長井さんからほめていただけたとは!?
事典関係者の全てが喜びます。ありがとうございます。
(漫画家事典の執筆者紹介をしている編集者の石堂藍さんの日記はこちらこちら

ちなみに、事典の中ではシリーズ全体は明記していませんが、

『花とゆめ』創刊1周年企画「怪奇とロマン ゴシック・シリーズ」の
作家と作品は以下のとおり。


第1回 呪われた城 山田ミネコ 75年1号
第2回 氷のロゼッタ ゆき・ひろ 75年2・3号
第3回 ジョーカー輪舞曲 泉左京 75年4号
第4回 ロザリンドの肖像 忠津陽子 75年5号
第5回 Qの字塔 竹宮恵子 75年6号
第6回 祈りの鐘がひびくとも・・・ 三原順 75年7号
第7回 白い森 木原としえ 75年8号
第8回 高い城の少女 山田ミネコ 75年9号
第9回 アロイス 萩尾望都 75年10・11号、12号
第10回 左の眼の悪霊 和田慎二 75年13号、14号
第11回 ローヌ・ジュレエの庭 水野英子 75年18号、19号、20号
第12回 二頭だての黒い馬車 ささやななえ 75年20号、21号


posted by 図書の家 at 13:38 | TrackBack(0) | 紹介
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